神奈川県秦野市にて、野菜本来の生命力あふれる「味」「香り」「食感」を追求した、美味しくて安心して食べられる野菜を作っています。農薬・除草剤・化学肥料等は一切使用していません。ビニールマルチを使用せずに、空と地球を生物が自由に往来できる環境を保っています。生物多様性をはぐくむ、自然と調和した畑が目標です。
農薬、化学肥料、除草剤は、圃場全域で、一切使用しておりません。
遺伝子組換作物は作りません。
ゲノム編集作物は作りません。
ビニールマルチ不使用。
About
すずき農園について
「自分が食べたいと思える野菜を作る。」をモットーに、2013年3月、鈴木農園として静岡県浜松市有玉西町に新規就農しました。
8年間、浜松市で営農しましたが、宅地造成があるということで、2021年4月より、神奈川県秦野市菖蒲に移転、再開いたしました。
降り注ぐ太陽光、天地を循環する水、悠久の歴史の刻まれた大地。これらのパワーをみなぎらせた、野菜本来の生命力あふれる「味」、「香り」、「食感」を追求し、美味しくて安心して食べられる野菜を、自分自身が納得できるやり方で、かつ自然体で作っていきます。
自分が納得できないもの(例えば、農薬・除草剤・化学肥料等)は当然一切使用しません。
自家製堆肥等も、できるだけ使用を控え、成長は遅くても、たくさん収穫できなくても、健全な野菜を作っていきます。
「癖のない」「臭いのない」「柔らかい」といった、ヒトの都合に合わせた弱々しい野菜ではなく、生命の息吹を感じられるような野性味溢れる野菜を提供したいと思っております。できたお野菜たちは、季節の野菜セットを組んで、農家直送でご家庭にお届けします。ご近所であれば、畑で直接お渡しします。
畑の畝を黒や透明のビニールで覆ってしまう「ビニールマルチ」。ギラギラとビニールで黒光りしている畑を、美しいとは感じられないですし、地上環境と土壌環境を遮断してしまうので、すずき農園では使用しません。
畑を「作物を収穫するためだけの圃場」にするのではなく、生物多様性をはぐくむ、自然と調和した畑が目標です。
生物・自然環境等と共存・共栄できるような、そして持続可能な農形態を目指しています。
現在、秦野の畑には、スマホで撮影できた昆虫だけでも、300種類以上が生息しています(浜松では430種以上)。
最後に・・・
46億年という悠久の地球の歴史を「1年間=365日」に当てはめて見れば、私たちの祖先(現生人類)が誕生したのは、12月31日深夜23時半ころ。「ヒト」なんて、ごくごく新参者です。生意気を言ってはいけないとおもいます。
ヒトは、自らの発明した、紙でできた道具にすぎない「カネ」を集めるのに必死な不思議な生き物。カネを崇拝し、カネのために同朋と殺し合い、カネのために大地を破壊し、水系を汚染している。全ての価値基準が「カネの量」で判断される。人間の価値でさえ「持っているカネの量」で判断されてしまいます。「カネを増やす能力にたけている」だけで神のように崇拝されています。そして、「カネにならないこと」はやる意味がない・・・本当に悲しい世の中です。
私もこの世の中で生きていますので、「カネ」という便利な道具を使用してはいますが、そんな価値観からは脱却していきたいと思っております。
■遺伝子組み換え作物・ゲノム編集作物は作りません。
遺伝子組換作物(GMO;Genetically Modified Organism)は、遺伝子を直接的にいじってヒトのエゴを植物に反映させた作物。最近では、GMOより容易で効率のよい、2020年にノーベル化学賞をとった、CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス・ナイン)によってゲノムDNA上の特定の塩基配列を狙って変化させる技術を用いた、ゲノム編集作物も出てきています。DNAの特定箇所を削除してしまう「ノックアウト型」よりも、DNAの特定箇所に外来DNAを挿入する「ノックイン型のゲノム編集」は特に問題があるかもしれません。名前を変えてはいるものの、結局、DNAを組み替えているという点においては同じです。これからは高効率なゲノム編集に移行していくものと思います。なお、ゲノム編集作物(食品)には、食品表示義務はありません。
強い農薬でも枯れない野菜(農薬とセット販売)、チョウやガの幼虫が食べると死んでしまうような毒成分を作り出す野菜。筋肉量を正常に保つ遺伝子を破壊して筋肉がどんどん増えていく魚。今後も、色々開発されていくのかもしれません。
遺伝子を直接いじるという行為は倫理的に許されてよいものなのでしょうか?
一番重要で危惧されることは、一度自然界に流出してしまった遺伝子は、人間がコントロールできるものではないということです。
異常性質を持った遺伝子の作り出す物質の、環境への影響も危惧されます。
ですが・・・なぜか日本では、遺伝子組み換え作物の栽培がどんどん認可されています。
すずき農園では、こういった作物は一切作りません。
遺伝子組み換えトウモロコシが、近隣河川の生態系に影響を及ぼすことを示唆した論文 2007 アメリカ
http://www.pnas.org/content/104/41/16204
バイエル・モンサントの新開発の除草剤・GMOセットの有効性について問う記事
■農薬は使いません。
播種~育苗~収穫までの全行程において、また、作付をしていない期間も含め、農薬は一切使用していません(無農薬)。もちろん、強い化学薬品を用いる土壌消毒もしていません。
種子を購入した際に、すでに農薬処理されている場合があります。できるだけそういった種子は使用しないようにしています。全てではないですが、努めて自家採種した種子を使用しています。
また、ネオニコチノイド系の農薬は植物残留性が高く、比較的長期にわたって効果を持続します。自然界への流出により、生態系の低位の捕食者(動物プランクトン、陸上・水棲昆虫・甲殻類などの節足動物類)に壊滅的なダメージを与え、結果として、生態系全体を狂わせてしまうという悪影響が懸念されます。
この場合、見た目は緑豊かできれいそうな水辺であっても、生物種類数の少なさ、生物相の貧困さなど、一見して分からない部分でどんどん自然破壊が進行していることが考えられます。
また、予想されたことではありますが、既に、初期のネオニコチノイド系農薬に耐性を持った害虫が出現しており、これに対処するため、新たな農薬が次々に開発・認可され、使用されています。まさにイタチごっこです。
http://www.youtube.com/watch?v=gDSlR1ZEJmE&list=PLs9phjcOQHVz3rVzJ3_QXU4KIV2-cz-Wc
http://www.youtube.com/watch?v=0J1T-MO3t5U
http://webpark1489.sakura.ne.jp/docs/profile/profile.html
■化学肥料は使いません。
播種~育苗~収穫までの全行程において、また、作付をしていない期間も含め、化学肥料は一切使用していません(無化学肥料)。
■除草剤は使いません。
耕作地域だけでなく、耕作していない場所やハウス内、駐車場、水路、通路等も含めて、畑の全域において、除草剤は使用していません。
■ビニールマルチは使いません。
畑の畝を黒や透明のビニールで覆ってしまう「ビニールマルチ」。地上環境と土壌環境を遮断してしまい、生物の往来を妨げてしまいます。また、ギラギラとビニールで黒光りしている畑は、お世辞にも美しいとは感じられないので、すずき農園では使用しません。
→ 草取りが物凄く大変です。共感された方、ぜひ援農にいらしてください!!
■自家採種を心がけています。
自分で育てた野菜の種を採ることを「自家採種」といいます。
現在流通している野菜は、種を採って2代目を育てても、1代目(親世代)と同じ形質の作物ができない「F1品種」が主流です。このため、「野菜の種は買う」のが前提です。
しかし、品種の中には、自家採種できるものもあります。自家採種のできる作物のことを、「固定種・在来種」などといいます。
すずき農園では、主に固定種を栽培しています。そしてできるだけ自家採種をしていきたいと思っています(F1も栽培しています)。
■使用している肥料等について
すずき農園では、水や肥料をたくさん与えて大きく育てればよい、とは考えておりません。ギリギリのところで逞しく育った野菜は、味も風味も食感も強く、たべると美味しいものです。
育苗培土には、剪定枝チップ堆肥のうち、完熟したものを選び、それを篩って用いています。
以下がすずき農園で使っている肥料です。
●雑草類
細かく破砕し、鋤き込んで緑肥にします。栽培期間中に除草した草などは、野菜の株下などにそのまま積んでおき、ワンシーズン終了して野菜を片付けた後、鋤き込んで肥料とします。
●コサリーファームの馬糞堆肥
馬の食性を考え、干し草などを1日6回も与えているというコサリーファーム。遺伝子組換飼料不使用。馬の消化器官には膨大な量の腸内細菌がいて食物繊維を分解しているそう。
●くず葉学園のおから(国産大豆)
毎週2回、国産大豆(単一品種)を使った豆腐のおからをいただいています。
http://www.kuzuhagakuen.com/sakuhin.html
●完熟発酵鶏糞
完熟させたものを、主に追肥として少量使います。
●苦土石灰
移転した秦野の土壌にはMgが不足していると考えられるため、必要に応じ、少量施用しています。
●牡蠣殻石灰
牡蠣殻を焼成し、細かく破砕したもので、緩効性の石灰。ホウレンソウ、トマト、ソラマメなど、必要に応じて少量を施用しています。
※野菜は、光合成等の他、大地から養分を吸収して成長します。ヒトが収穫すると、その養分は大地から減ります。簡単な引き算なので、分かりやすいと思います。そして収穫を繰り返していけば養分は減る一方です。
もちろん、収穫分を無視できるほど肥沃な土地の場合や、収量を考えなくてもよい栽培(自家用)などでは問題はないと思います。
ここ秦野は火山灰土質で、非常に水捌けが良く、台風後にも畑に入れるような土壌です。「水捌けが良い」=「同時に水溶性の肥料分は抜けていく」ということなので、肥料抜けが非常に早く感じます。
このため、農業を継続するうえで、降雨で流失した分・収穫で減った分の養分は、最低限は補う必要があると考えています。
園主の紹介
すずき農園のお野菜を購入するには
子供のころからアウトドアが好きで、虫や魚が大好き。プラモデルも作りました。高校生の時は都田から浜松南高校まで雨の日も自転車通学。
大学では生物学を専攻。キャンパスの隣を流れる川でヤマメが釣れるという環境。渓流釣りを覚える。そして野生のきのこの魅力にはまる。
陸上自衛隊に入隊。先輩・後輩・同期から、色々な勉強をさせてもらいました。
「キツイ」「辛い」等を感じる閾値が上がったと思っています。
自衛隊を退職し、東京の通販会社で勤務。基本デスクワークの日々。週末・休暇は自然を求め田舎へ。都内にいることはほとんどなかった。毛鉤を巻くことを覚え、木曽の渓流に通う。春は山菜、夏は渓流、秋はキノコ、冬は冬眠?
40を過ぎて人生の折り返し地点を意識し始め、現状に違和感を感じ始める。
そして、東京で東日本大震災に遭う。都市の脆弱さ・混乱を目の当たりにする。
陸自の同期や元同僚たちが懸命に救助活動をするのをテレビで見ながら、己の存在意義を問う。
メディアから発信される情報・食の安全性・原発の現状・無責任で軽薄な政治家・政府の欺瞞等に疑問を持ち、今までの価値観が大きく変わる。
「やらなかったことを後悔するより、やったことを後悔した方が良い!」と思い、就農を決意する。
世田谷で四百年続く有機農家「大平農園」で1年間、研修を受ける。大平美和子さん、波多野さん、その他大勢の方のお世話になりながら、単に技術としての有機農業ではない、有機農家としての生き方、哲学を学んだように思っています。
浜松での8年間営農しましたが、9年目からは秦野市に移転し、今年で12年目。土壌などの環境が全く違う畑で、悪戦苦闘しながら、ひたすらもがいております。
「楽して効率よく金を稼ぐ」「事業規模を拡大する」ということには興味がなく、「楽しみたい」「自然への好奇心」「自由に生きたい」「役に立てたら」という願望が強いので、休日・祝日なしはもちろん、時給70円をなかなか超えられないセルフブラック農家です。
箱根本箱
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320−491
0460-83-8025
http://www.instagram.com/hakonehonbako/
La Violetta (ラ・ヴィオレッタ)
愛知県名古屋市東区白壁4-63-3
052-325-6548
http://www.lavioletta0617.com/
recte(レクテ)
東京都渋谷区 恵比寿西2丁目17-5 サンビレッジ代官山2F
03-3770-7070
https://www.instagram.com/recte.jp/
BISTRO MODESTE LUXE(ビストロ・モデスト・リュクス)
東京都世田谷区世田谷1-16-14 エストIJ 1階
03-5799-7823
http://www.bistromodesteluxe.com
http://www.instagram.com/bistromodesteluxe/
BRILLANTE IL SUZUKI SALONE(ブリランテ・スズキ・サローネ)
053-596-9620
http://www.instagram.com/brillanteilsuzuki_salone/
Ristorante HONDA(リストランテ・ホンダ)
東京都港区北青山2-12-35 1F
050-5232-1627
http://www.instagram.com/ristorante_honda/
笄鮨(こうがいずし)
東京都港区西麻布2-10-5
03-3797-0408
http://www.facebook.com/kougaizushi/
鈴木重文 Shigefumi Suzuki
趣味
きのこ、釣り(毛鉤・ルアー・タナゴ)、自転車、昆虫、食事、焼き物、仏像拝観、茶道、旅行、迷彩等
好きな食べ物
きのこ、野草、野菜、鮨、パスタ
グルテンフリー生活してます。
すずき農園の野菜が食べられるレストラン