top of page
検索

2026年9月7日号

9月23日
読了時間: 2分

 雨が多いですね。9月は一年で最も忙しい時期で、本当に農繁期。雨で畑が乾かず、できる仕事が限られる中、なんとか作業を進めてはいますが、作業がどんどん遅れてきています。最重要期の長雨には本当に困っております。どうにもなりませんが・・。


 最近、農家界隈では、アメリカ産ジャガイモ(生)の輸入解禁が話題になっています。外国産の安い野菜を輸入しよう!とか、JAの利権をぶち壊せ!とか、そういった話ではなく、大問題なのは「シストセンチュウ」というジャガイモを壊滅させる病害虫の話なんです。

 一度入って定着してしまった外来生物の駆除が困難なのはご承知の通りですが、ジャガイモシストセンチュウは1mm以下の視認困難な土中生物。卵を200~500個内包した「シスト」と呼ばれる0.5mm程の包嚢を作り、乾燥等の過酷な環境下でも15年以上生きる生命力。乾燥した土壌に混じったシストが風で飛んだり、雨や排水、洪水などによっても拡散されます。靴底に着いた土壌と一緒に運ばれたり、農機や農具によっても拡散されます。

 発生圃場ではジャガイモが壊滅する上、容易に近隣に拡散し、地域ごとジャガイモ栽培が不可能になります。まあ、一度侵入されたら根絶はほぼ不可能。北海道の一部の圃場で発生が確認され、強い薬剤による土壌燻蒸など大変な労力と年月をかけて駆除を継続しています。

 また、ジャガイモシスト線虫は、他のナス科野菜にも感染します。つまり、トマト、ピーマン、シシトウ、唐辛子など、夏野菜はほとんどアウトです。今後、シストセンチュウ抵抗性を持たせた遺伝子組換(またはゲノム編集)作物に置き換わるのかもしれません。

 食糧自給率向上を謳っている政府が、明らかなハイリスクに目をつぶって生ジャガイモの解禁をするのは狂気の沙汰としか思えません。目先の利益や圧力で、日本の食を崩壊させてはならないと思います。この事をできるだけ多くの方に知っていただきたいと思った次第です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
2026年10月5日号

10月に入って雨が上がり、涼しい風が吹き抜け、穏やかな天候でヒトには心地よいです。野菜には少し日照や気温が足りない感じで、収量が激減しています。  8月末から10月初旬まで続いた雨は37日間。明治19年の観測開始以来の最長記録だそう。雨で作業が停滞していた鬱憤を晴らすように、現在、馬車馬のように作業をしております。  先日、「泣き言」を聞きつけたお客様が泊りがけで援農にいらして、畑中の雑草をがっち

 
 
 
2026年10月1日号

雨ばかりの9月が過ぎ、ほとんど作業を進められないまま、気付けば10月になっていました。今年の9月は、過去最悪でした。8月末から9月末まの間、まともに太陽が出たのは2日間のみ。しかも晴れた日も夕方から土砂降りだったり、全く雨の降らなかった日は一日もありません。台風まで来てしまい、野菜達は薙ぎ倒され、防獣ネットも破壊され、散々な目に遭いました。晴れマークから雨マークへと次々に変わってしまう天気予報に、

 
 
 
2026年9月24日号

台風当日は収穫・出荷日でしたので、もちろん風雨の中で収穫。日中はさほど大きな被害は無い感じでした。祝日は14時集荷なので、早目に作業を切り上げて帰宅しました。  そして台風一過。晴天に恵まれ、青空の下、意気揚々と畑に向かいました。畑に到着すると、圃場入口の防獣柵がめちゃくちゃに。嫌な予感しかしません。  被害をチェックすると、防獣ネットの鉄支柱は各所でぐにゃりと曲がり、折れて倒れ、ネットは飛散。ト

 
 
 

コメント


bottom of page