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2025年2月3日号

先日、都内の大学生から、畑に来たいと連絡がありました。なんでも「ダイコンハムシ」を採集したいとのこと。ダイコンハムシといえば、今すずき農園で一番厄介者の害虫です。お送りした野菜に付いていたかもしれない、黒光りした仁丹ほどの丸い甲虫です。どこにでも無数にいて、白菜・大根・蕪などのアブラナ科野菜を手あたり次第に喰い散らかします。そしてどんどん増殖。手の施しようがない最悪の害虫です。幼虫はテントウムシの幼虫を黒くした感じ。野菜に空いた穴はだいたい奴らの仕業です。

 そんな困った虫ですが、彼にとっては研究材料。学習院大学の4年生で、卒論では「キベリハムシ」を研究しているとのこと。キベリハムシは、兵庫県にいる外来種で、メスしか発見されておらず、単為生殖で増えます。つまりオスと交尾しなくても卵を産んで増えるという、かなり変わった習性を持っています。

 そんなマニアックな昆虫で卒論を書いているというので、色々お話を伺いながら、一緒にダイコンハムシを採集したり、越冬中のウリハムシを探したりしました。ダイコンハムシはたくさん採集できましたが、ウリハムシは見つけられず・・。しかし、本気で昆虫採集をするという、久々に楽しい時間を過ごせました。

 大学院に進学するというので、将来が楽しみな学生さんでした!

 
 
 

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